今回はLogicでよくある質問、
プラグインを追加した時に出る「デュアルモノ」と「ステレオ」の違いについて解説します。
基本は「ステレオ」でオーケー
もともと「デュアルモノ」はLogic Pro X 10.3から追加された機能です。
トラックに普通にプラグインを挿す場合、ステレオを選んでおけば大丈夫です。
左右(LR)で違う処理をしたい時は「デュアルモノ」
では、どういう時に「デュアルモノ」を使うのか?をこれから解説していきます。
まず「ステレオ」で挿した場合のプラグイン(ここではChannel EQ)を見てみましょう
対してこちらが「デュアルモノ」で挿した状態です
プラグインの上部にL、R、カップルという表記が追加されていますね。
このようにLとRで別の処理を行えるのが「デュアルモノ」です。
また「カップル」を選択することにより、LR同時にパラメーターを動かすこともできます(まず、カップルで一緒の補正をかけ、細かいところをLR別で処理する、といった使い方ができますね)
使い所ですが、音域やステレオ感のあるトラック(例えばドラム全体のトラックやギターをまとめたバス、ピアノなど)で活躍します。ピアノの低音部(L側)だけ下げる、ドラムトラックで右側でなっているライドの高音域だけ削る、などに使うかと思います。
LRだけでなくMid/Side(MS処理)も出来る
「デュアルモノ」はLRだけでなく、MidとSideで処理を分けることもできます。
L、R、カップル、と書かれた部分の左側、歯車のアイコンをクリックしてください。
このような画面になりステレオからMidとSideに処理を変更することができます。
実際、「デュアルモノ」にするときはこちらの処理が目当てで使うことのほうが多いですね。
使い所としては
・EQに使い、センターの音だけ下げる(左右の音だけ強調する)
・リバーブやディレイのセンドトラックに使い、センターだけ反射音を少なくする
などでしょうか。実際、センターにいてほしくないバッキングの音やパッドなどいろんな音に対して応用が効きますね。
*おまけですが、こういったセンターの音だけ下げる、という機能に特化したプラグインがあります。WavesのCenterというプラグインです(正直、めちゃめちゃ使いやすいです。wavesのバンドルにだいたい入っているので持っている方はぜひミックスで使ってみてください)
まとめ
今回はLogicの「デュアルモノ」と「ステレオ」の使い分けについて解説しました。
基本は「ステレオ」で大丈夫ですが、「デュアルモノ」も奥行きを出したりステレオ感を調整するのに大変便利な機能です。ぜひ、ミックスで使ってみてください。